見習い分析官の分析メモ

ただのサッカー好き大学生

「5バックの赤い障壁」アトレティコ対ソシエダ

ラリーガ第9節 アトレティコソシエダの戦術と感想をお話ししていきたいと思います!スタメンは以下です!

442で有名なシメオネ監督のアトレティコですが、今シーズンは532が多いですね!

一方ソシエダは、4123で久保君は右WGでスタメンです!

 

流動的で目まぐるしくポジション移動が起こる今日のフットボールですが、この試合では、どちらも基本フォーメーションを保ち続けていました。試合はソシエダがボールを保持する時間が長かったですが、印象に残ったのはアトレティコの強固な532のブロックです!

ソシエダの4バック+1アンカーのビルドに対して、2トップは1枚が牽制し、もう一枚がアンカーのコースのカットをします。SBに対してはIHが狙い、プレッシングに行きます。5バックは3トップと2IHどこにボールが出ても一枚が確実にプレッシングに行きソシエダはなかなか前向きを作れず攻め手を欠いていました。5バックのうち一枚が飛び出した後も他4枚のスライドとMFのカバーが速く、中央からの突破はほとんど見られませんでした。幅を使った攻撃も5バックの幅と、中盤の豊富な運動量にカバーされ深い位置や中への侵入をほとんど許さず、まさに壁そのものでした!

 

アトレティコの攻撃はグリーズマンが中盤やサイドの広いスペースでボールを受け、MFとWBの積極的な追い越しや攻撃参加による縦に速いカウンターですね!特に中盤に寄った状態から、高い位置を取ったWBへのサイドチェンジはスピード感と迫力があります!

 

しかしカウンターはもろ刃の剣であり、カウンターに転じ、前のめりになったときの守備のもろさは隠せませんね。アトレティコの今シーズンの失点はそれが多くみられます。それでもプレスとブロック形成時の強さはさすがとしか言いようがありません!

 

守備戦術のスペシャリスト、シメオネ監督は完全無欠の壁を作り上げるのか、それとも5バックを完全攻略するチームは現れるのか、これからの試合が楽しみですね!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!これからも正確で、面白い分析ができるよう精進してまいりますので、よろしくお願いします!